意外と知らない薬局の歴史

スケールが大きい!?薬局の歴史

磐田市に数多くある薬局。気が付いたら身近な存在になったがために、成り立ちについては意外と知られていません。歴史を深く掘り下げてみると、想像以上にスケールが大きい話となりました。
薬局の歴史について、掘り下げてみます。

ウサギをなおした薬

薬そのものは、大昔から存在しています。実際に薬として使われたと思われる草が、遺跡から発見されております。「医学書」がまだ成立されていなかった時代、人々は健康のためにありとあらゆる方法を試していたのでしょう。草以外にも、虫・鉱物も薬として使われてきた時代がありました。
なお薬は、日本の神話にも登場。とある神様が出会ったのは、傷だらけのウサギ。神様はウサギを治すために「蒲の花粉の上に寝るように」と、伝えたそうです。ウサギは神様の言うとおりに実行すると、傷は治ったと言い伝えられています。

医師と薬剤師と

日本において、薬局と医療の区別はほとんどありませんでした。今でこそ医師は医師、薬剤師は薬剤師と区別されています。ただ昔の医療は薬が中心。体の調子を瞬時に判断し、治療のために薬を調合。大昔に使われてきた薬は現代の薬品にも応用されているので、効き目は高かったことが伺えます。
ただ西洋では、医師は医師・薬剤師は薬剤師として区別されていました。区別は、法律で決められたことです。所説はありますが、毒薬を使った暗殺を防ぐための処置と言われています。現代ではおっかない理由ではなく、薬の処方を正しくおこなうためめに「区別」されていると言われています。

西洋の医療が取り入れられた明治

日本では大昔から医療と薬局は同一視されましたが、時代が変わると西洋と同一のシステムが構築されました。時は明治。各地で戦争が勃発し、病院は絶対になくてはならない存在となりました。そんな中で登場したのが、病院です。
病院で採用されたのが、西洋医療。西洋の医療制度を採り入れる際に設けられたのが、医師が薬の処方を禁止する決まりだったのです。医師は医師の仕事に集中し、薬剤師は薬の処方に集中。より専門的に処方ができるようにと、薬に関する法律も定められました。

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