新潟県内の医療機器市場は700億円前後と、他県に比べてやや大きな市場となっています。この市場を支えているのは1つの大きな医療機器販売会社であり、1つの企業によって新潟の医療機器市場が成り立っているといっても過言ではありません。実際、市場の5割近くが1社によって形成されているのです。今回はその地域の大手企業について解説しましょう。
新潟の医療機器業界を支える企業とは？
新潟の医療機器業界を支えている企業は、かつて県内の業界1位と2位の会社でした。追う側、追われる側の関係といっても過言ではないライバル会社同士がなぜ統合したかと言えば、値下げ要請に対応できなくなってきたことが挙げられます。医療業界は診療報酬の実質値下げが毎年のように行われており、医療機関の経営が厳しさを増しています。特に衛生材料などの消耗品については、経費の大きなウェイトを占めており、医療機関から値下げ要請が多く起こっていました。このような状況に対していずれの企業も単独で対応できなくなり、経営統合したのです。
新潟の医療機器業界を支える企業がなぜ誕生できたのか
新潟の医療機器業界を支える1位と2位の会社が統合するとなると本来であれば地域内の寡占化が生じることから、行政のストップがかかることが予想されました。しかし、公正取引委員会が審査の結果、圧倒的な寡占化といった現象にはならないことから統合が認められた形になります。現在は、持ち株会社を設立して2社が傘下に入り、統合から1年後をめどに合併し、新潟の医療機器業界の半分前後のシェアを持っている状況です。
新潟の医療機器販売トップはどんな業務内容か？
新潟の医療機器販売トップの企業が誕生しましたが、その業務内容は単に販売だけではないということです。技術サポートと工事も手掛けており、医療機器の利用をサポートするスタッフが医療機関を訪問し、使用方法の説明を行ったり、トラブルの解消を行ったりといったことをしています。さらに医療機器のサイズによっては据え付け作業も必要となるため、その工事についても対応しているのです。単に医療機器や衛生材料を販売するだけでなく、購入後の運用も視野に入れたサービスも提供しているのです。
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