鳴門のわかめとは?
鳴門のわかめは、鳴門わかめという名称で徳島県鳴門市が打ち出しているブランドわかめです。
鳴門の渦潮で有名な鳴門市周辺で収穫されるわかめとして知られているもので、鳴門市以外にも淡路島沿岸で収穫されるわかめも鳴門わかめのブランドで出荷されています。
ただ、ブランドを確立するにあたって、徳島県は2014年(平成26年)10月に「徳島県鳴門わかめ認証制度」を創設したため、徳島県の認証を受けないと鳴門わかめとして出荷できません。
ちなみに適正な食品表示と加工履歴管理を備えた加工業者であることが条件で、2020年現在は23社の加工業者が認定を受けています。
もともと鳴門わかめの名称は、島県漁業協同組合連合会が地域団体商標として出願し、2008年(平成20年)1月に登録されたものの、兵庫県の淡路島でも鳴門わかめの3割が収穫されていたため、問題になったこともあります。
いずれにしても鳴門のわかめは、同地域における古くからの名産品であり、天平時代や平安時代に阿波の貢物として朝廷に献上されていたとの文献も見つかっています。
鳴門のわかめの特徴
鳴門のわかめの特徴は、生産量、養殖わかめ、歯ごたえ、鮮やかな緑といった点が挙げられます。
生産量は日本一であり、これは東日本大震災によって三陸わかめの生産量が落ち込んでしまったことによります。
そう言った背景はあるものの、西日本を中心に国産わかめのブランドとして知名度が高いわかめです。
天然物よりも養殖物がおおいのも特徴で、これは安定した品質のわかめを安定出荷するために昭和後期ごろから行われるようになりました。
現在は養殖技術もすすみ、天然ものに引けを取らないブランドわかめとして高い品質を誇ります。
歯ごたえがあるのも特徴です。
これは、流れの激しい鳴門の渦潮でもまれた環境から、自然にわかめの茎が強くなり、味わい深いわかめに育っていることによります。
そして、鮮やかな緑も魅力といえ、お湯でサッと湯がくと他の産地の物よりも美しい緑で、食欲をそそります。
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