大阪で感じる訪問看護のあたたかさ

最近、近所の路地を歩いていると、訪問看護の車やバイクをよく見かけます。ユニフォーム姿の看護師さんが、大きなカバンを抱えて忙しそうに出入りしているのを見ると、「ああ、あの家の誰かの支えになっているんだな」と、なんだか胸が温かくなるんです。大阪は全国でも訪問看護ステーションの数が一番多いそうで、それだけ多くの人の暮らしを支えているということですよね。最近では電動自転車で颯爽と走り抜ける姿も増え、まるで街の中を駆ける小さな救急隊のように見えます。

大阪らしい訪問看護の風景

大阪の街は、下町の商店街もあれば高層マンションもあり、暮らしの形がとにかく多様です。だから訪問看護の現場も、本当にいろいろ。私の知人は、長屋の奥まで自転車で訪問しているそうで、「自転車のほうが早いんや!」と笑っていました。玄関先で世間話をしているうちに、患者さんの顔色や声の調子を自然に観察してしまう…そんな“人との距離の近さ”も、大阪ならではかもしれません。

家で過ごせる安心感

以前、私の祖母も訪問看護を受けていました。病院に行くのは一苦労でしたが、自宅だと表情が柔らかく、看護師さんにお茶を出して「よう来てくれたなぁ」と笑っていたのを覚えています。訪問看護は、病状のケアだけでなく、その人らしい日常を守ってくれる存在なんだと実感しました。特に大阪のように地域ごとの繋がりが強い土地では、訪問看護師さんは“医療のプロ”であると同時に“心の寄り添い役”でもあるんだと思います。

これからの訪問看護と地域の力

大阪府は訪問看護師の育成や研修にも力を入れていて、24時間対応や精神科訪問にも積極的です。もちろん制度や加算の話も大事ですが、最終的には「誰が来てくれるか」がすべて。顔なじみの看護師さんが「また来ますね」と笑って帰っていく。その安心感こそが、訪問看護の本質じゃないでしょうか。これからも大阪の街角で、あの大きなカバンを抱えた姿を見かけるたび、ちょっと嬉しくなりそうです。

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