広島で見つけた、居宅介護という“もうひとつの家族”

広島駅から少し離れた住宅街を歩いていると、静かな通りの向こうに、小さな看板が見えました。
そこには「居宅介護支援」という文字。
特別な施設のようでもあり、どこか家庭的な雰囲気もある場所でした。

最近、広島でも「居宅介護」という言葉をよく耳にします。
要介護になっても、自宅で暮らし続けられるように支援するサービス。
介護を“施設の中”ではなく、“日常の中”で支える仕組み。
それが、広島のまちに少しずつ根づいているのを感じます。

家で過ごす、という選択

僕の知り合いに、90歳のおばあさんを介護している人がいます。
毎日のお世話は大変だけれど、「できるだけ家で過ごしてほしい」と話していました。
その思いを形にするのが、居宅介護支援の仕組みです。

介護支援専門員(ケアマネジャー)が、介護を受ける人や家族の気持ちに寄り添いながら、
訪問介護やデイサービス、福祉用具のレンタルなど、必要な支援を組み合わせていきます。

広島では、地域包括支援センターや小規模多機能型居宅介護など、地域密着の取り組みが進んでいます。
「施設に行く」ではなく、「家で暮らす」を守る支援。
それは、介護を受ける人だけでなく、家族の心も支えてくれる存在です。

広島のまちに流れる、やさしい支えのかたち

広島という街は、あたたかさと人のつながりを感じる場所です。
近所の人が声をかけ、商店の人が買い物を手伝い、時には医療や福祉の専門職がその輪に加わる。
そんな光景が、まちのあちこちにあります。

居宅介護も、そうした“地域のつながり”の上に成り立っています。
ある介護支援員の方がこんなことを言っていました。
「私たちの仕事は、介護をすることじゃなく、“暮らしをつなぐこと”なんです」

介護という言葉の裏には、無数の小さな行動があります。
朝の声かけ、薬の確認、歩行の見守り。
それらが重なって、誰かの“生きる日常”を支えています。

介護のある日常に、希望を見つける

介護という言葉には、少し重たい響きがあります。
でも実際には、日々の暮らしの中で少しずつ生まれる、優しさの積み重ねのようなもの。

ある家では、おばあちゃんがベッドの上で笑い、家族がその笑顔に救われています。
別の家では、訪問介護のスタッフが玄関先で「今日は天気がいいですね」と声をかけて帰っていく。
そんな何気ない瞬間が、居宅介護の現場にはたくさんあります。

広島の街には、川が多く流れています。
水が穏やかに流れるように、福祉もまた、人の暮らしに静かに寄り添っているのだと思います。

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